まず、当社の素材を説明するにおいて、顔の見える素材が基本です。
無農薬、オーガニックが必ずしもよいとは思っておりません。顔の見えない方の無農薬野菜を買う事もありません。いつでも顔を見る事が出来る人たちだから、安心して使うことができます。直接買わせてもらうことで、信頼関係も築く事が出来ます。だから地産地消になってしまうのです。
そして一番は「おいしい野菜が、たまたま無農薬野菜だった」という事です。
おいしくなかったら使う事はなかったと思います。最初にお会いした、羽田さん、大森さん、中道さんには本当に感謝しております。
1.3haのとても広い羽田さんの畑には、およそ50種類の野菜や果物が作られています。大学時代、環境問題に取り組むうちに有機農業を目指されました。青年海外協力隊としてスリランカで農業指導もしてました。
羽田さんの野菜を育むのは「ぼかし」と呼ばれる有機肥料。
魚のカスや米ぬか、鶏糞、菜種カス、灰を合わせたものに発酵菌を入れて、空気を含ませるようにひっくり返しながら1週間かけて作られる肥料で、菌がよく発酵するようにシートをかけて約50℃に保つとのこと。この「ぼかし」はとても手間がかかるため、購入している有機農家も多いですが、羽田さんは自分で手間ひまかけて作っています。この手間をかけるので、羽田さんの畑では美味しい野菜が育つのです。
当社では創業からのお付き合いをさせて頂いております。野菜にも毎回感動しているのですが、羽田さんの気持ちにも感動しております。羽田さんは、週に2~3回は店に配達で来てくれます。注文を忘れたときには電話をして頂く事もあります。忙しい農作業の中であるにも係らず、私どもは本当に助かっております。今後も、羽田さんの野菜を最高の形で提供できるよう、精進していきたいと思います。
中道農園さんでは、野菜と米はもちろん無農薬無化学肥料で作られています。鶏もホルモン剤や抗生物質を与えずに鶏舎の中を自由に動き回れる自然飼育されています。
虫や病気については、農薬や化学肥料のかわりになる自然のものがたくさんありますが、除草についてはそうはいきません。とくに、米作りに関しては全作業の半分以上の労力を草採りに使うと言っても過言ではないほど。そこで中道さんが行っているのがアイガモ農法なのです。
稲を植えた後にアイガモを放すと、田んぼを泳ぎ回って、虫を食べたり雑草を食べたり、土をかき回して稲の根を活性化してくれます。こうして農薬や化学肥料を使わずにできたお米は甘味と粘りがあってとてもおいしいです。他のお米に比べ手間がかかっているので、高価ですが当社では中道さんのお米に惚れ込んで使い続けています。
菜園すコミュニケーションの大森さんは、菜園(畑)を通して多くの方々と交流を持ち、無農薬、無化学肥料、不耕起栽培の野菜を提供してくれます。
不耕起栽培とは畑を耕さずに栽培をする方法で、不耕起栽培を続けることにより、土は機械耕起よりも団粒化した、軟らかく、崩れにくく、理想的な状態になります。そうして作られた野菜は病害虫に強い作物になります。また、根のまわりの生物や微生物の助けを借りて育つ栽培法のため、必然的に無農薬になります。
大森さんの野菜の特徴をお伝えします。「大森さんの野菜です」
何を当たり前なことを言っているのだと思われますが、実は奥が深いのです。私達も、約10年、無農薬野菜に触れさせていただいて感じる事は、作っている方の「性格」がそのまま野菜に反映されるように感じるのです。優しい性格の方は、野菜も優しい味で、攻撃的な方は野菜も獰猛な味になりがちです。とっても面白いです。私たちの中では、「この大根、大森さんのでしょ!」のような、マニアックな会話がたびたびあります。それだけ、愛情をたっぷり注いで作っていらっしゃるって事ですよね。
野菜好きの方!
ぜひ、当社の店で大森さんの性格と野菜を探し当てて頂けると嬉しいです!
なごみ農園の宮田雅和さんは、堆肥も使わない、有機・無農薬農法で年間100種類もの野菜を作られています。
有機農法を選択した理由は、奈良県の有機農家さんとの出会い。
プログラマーだった前職から転職し、農家になるための研修期間中、奈良に視察
に行った際に『すべて自然の環境を活かす方法』を目で見て感銘。有機 農法で
栽培を目指す様になりました。
試行錯誤を繰り返しながら、現在同農園では「ムシが付かず腐りにくい、丈夫な 野菜」を作られています。
常に原因を追究する探求心を持って仕事をする宮田さん。
「農業は僕にとって職業というより"生活"です。自然と向かい合わせになり、身
体を動かし、自分の作りたい物を作るのに没頭。自分で販売もする。 健康にな
れるし、これ以上の生活は無いと思ってます。」というように、素晴らしい野菜
を当店に提供してくれています。
岩崎さんが作るマッシュルームは、浜松はもちろん東京の一流レストランのシェフも惚れ込んだ極上の"西洋マツタケ"。肉厚でホックリと香ばしい味が特徴です。
マッシュルームは96%が水分で特に農薬の影響を受けやすいため、いかに無菌状態にするかがポイントとのことです。『岩崎農産』には磁場改善装置のついた大きな栽培室が6部屋あって、気温14℃、湿度90%の室内に無農薬のワラ床をいくつも作り、各部屋ごとで発酵時期をずらしながら育てています。
1日1トンもの収穫されたマッシュルームは別の部屋で冷却して発酵を遅らせ、調理するときにちょうど食べ頃になるよう出荷されています。
「農業は究極のリサイクルです」と言う岩崎さん。
マッシュの廃堆肥を畑に戻して大根やホウレン草を作ったり、有機堆肥を地元の主婦に提供しています。農家と消費者の距離を縮めたいと願う岩崎さんの考えに共感して使い作った『マッシュルームのオイル煮』は、当店でも大人気のメニューです。
デパートやちょっと大きなスーパーに行くと、いろいろな種類の塩が並んでいます。
今や、日本には海から山から、世界中の塩が集まってきています。ただしょっぱいだけと思いがちな塩の味ですが、それぞれに違う味わいがあります。
今でこそ、こうして多くの塩がお店に並んでいますが、1997年以前の専売時代には、数少ない種類の塩しか売られていませんでした。その代表が、『食塩』(商品名)と『精製塩』(商品名)です。いずれも、「塩化ナトリウム99%以上」の塩です。かつて、国(日本専売公社)が決めた塩以外を作ってはいけない、許可のない者は塩売ってもいけない、という法律があったのです。自分で海の水をくんできて、鍋で煮つめて塩にすることさえも禁止でした。
専売公社との長い闘いの末、近年では塩の専売制度は撤廃され、多くの塩を味わうことができます。そんな中、海の精さんは××な塩の精製業者さんで、とても味わい深いです。また、会社の文化に惚れ込み、創業当初より、全店でこの塩を使っています。
地元のおいしいお肉を厳選して調理しております。
牛肉・・・三ヶ日牛、静岡そだちなど
三ヶ日牛・・・・静岡県の西部の浜名湖の畔にあります、「三ヶ日みかん」の一大産地として全国にその名を知られる、浜松市浜名区三ヶ日町で育てられている牛です。
三ヶ日牛は三ヶ日の温暖な気候と綺麗な空気や水のどかな自然の中でのびのびと育てられた牛です。
特徴は
●きめの細かさがあり、肉がやわらかい
●脂に甘味があり、ジューシーで肉汁が多い
●おいしそうな良い肉色をしており、光沢があり、日持ちが良い
豚肉、鶏肉・・・竜神豚、ルイビ豚、錦爽鶏(愛知県)、地養鶏(磐田市)など
竜神豚・・・・奥浜名湖湖畔の山麓で、ストレスを感じる事無く、のびのびと育てられた豚です。瑞々しい肉質と、奥深い味わいを、ぜひご賞味ください。
ルイビ豚・・・豚の王様といわれるランドレース種、ヨークシャー種、パークシャー種を掛け合わせ、それぞれの頭文字(LYB)から命名された豚です。富士の農場で飼育されております。ふんわりとした食感と甘みが特徴です。